昭和ノスタルジーの極み。高砂市(梅ヶ枝湯)
ブライダル都市 高砂・・・昭和のノスタルジーに浸りながら湯に浸かる。 |
山陽電車高砂駅前です。これと云った特徴の無い地方都市ですが、臨海地帯には日本を代表する企業の製造工場が軒を連ねています。 大阪南郊にある製鉄の町で生まれ育った私には少し懐かしい感じが漂う町でした |
かつて加古川駅から高砂の港湾地帯まで国鉄が路線を引いていたらしくて、路線跡は遊歩道のように整備されています。 |
なぜだか電車の信号がそのまま残されていました。その横を通勤帰りの人たちが足早に家路に急いでいます。 |
かつての線路に沿う形の道路がありその道路を歩いて、南へと進みます。通学帰りの高校生が怪しげに眺めていました。(へへ) |
その道路沿いに梅ヶ枝湯さんはありました。 狭い玄関が有りすぐ横に番台があります。左手にある木製の大変年代物の下足箱に靴を入れ湯銭を納めます。木製の脱衣の横には貫目表示のある体重計が当然のように置かれています。古い校舎を思わせる板張りの床や古い火鉢・お稲荷さんを祭る神棚・漢字カナ表記のある注意書き、おそらく戦前か戦中頃の物ではないでしょうか? 浴室にはタイル絵がありますが、これがなんだかユーロッパの町のような?または何かの工場のような?不思議な感じのタイ絵でした。 |
湯船は深い物と、浅い物の二つのみ、カランは8個ほどでしょうか?鏡の位置が胸程の高さであるのはかつての工業至上時代のお客の回転率を上げる為の工夫でしょうか? ゆっくりと温まり脱衣所にあがると手製の番付表が貼り付けてある、古い扇風機の電源を入れてゆるい風に身を任せて涼んだ。 梅ヶ枝湯は死んだじいさんを連れて行ったら喜ぶだろうなと想像の翼が広がった。 |
裏に廻って建物の中を覗くと、燃料の廃材が燃やされているのが見えます。湯船に浸かっていると得も云われぬ薪の香りが漂います、薪で沸かしたお湯は心なしか柔らかくて懐かしい感じがした。濃厚に昭和庶民レトロの空気が漂う梅ヶ枝湯さんでした。 |
梅ヶ枝湯を後に宿へと向かう、通勤帰りのおばさんが猛スピードでチャリをこいでいた。 |
翌朝駅裏に行って見るとものの見事にチャリが整理されていた、シルバー人材のじさま(おじさんか)がマシニングツールを整理するかのごとく、チャリを寸分の狂い無く並べているのだ、おじさんもしかしたら?定年までここいらの企業で勤め上げて、旋盤一筋40年みたいな人で千分の一ミリ単位の加工はお茶の子さいさいだったりして?? ブライダル都市の名称をこの際 ようこそ ファクトリーマニュファクチャー都市 高砂へ |
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