西脇市 日の出湯


西脇の銭湯に浸かるシリーズNo2。                                                              08/9/10


西脇はかって播州織で栄えた戦後までは、繊維産業が盛んであったが、現在は人口も減少。
かつての工場跡の煙突には蔦が絡まっている、天空の城ラピュタのシーンを彷彿する物がある。
日の出湯は西脇の旧市街にあたる西脇にあった、かつては町の中心的な通りにはインターロッキングが設えられていた。
静かな通りには趣のある家が多くありどこからともなく、下駄の音が聞こえてきた。
薪の香りが「ぷん」と鼻腔をくすぐる。
銭湯の裏では親父が一人畳をひいた部屋でテレビを見ながら釜焚きをしていた。
日の出湯は銭湯の横に4台ほどの駐車場があって、親父の誘導でそこに車を止めた、「ゆっくりどうぞ」親父はのんびりとした口調で話す、ゆっくりした珠玉の時間が流れ始める。
番台にはおばさんが一人いて常連のおばやん達と世間話をしていた。

入浴料¥320と洗髪¥10を払い、石鹸を買おうとしたら店の物を貸してくれた、店には西脇出進の横尾忠則と篠山紀信のサインが飾ってあって、篠山紀信のサインの横には新聞記事がセロテープで止めてあった。

銭湯を出ると、少し肌寒いくらいの涼しさでコオロギが鳴いていた。

西脇市西脇137
TEL: 0795-22-0451
営業時間15:00〜23:30
定休日:金曜日
翌日、宿を出ると猫達がついてきた、人なっこい猫で足元でごろごろしていた。 西脇は盆地状であるので朝靄が出ていた、播州の山々が墨絵のように重なった景色を見せてくれた。いい町だ。

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