葛の葉稲荷のクス

葛の葉稲荷のクスは江戸時代の和泉名所図会などに「千枝のクス」と紹介されている。
四方八方に枝を伸ばして旺盛に葉を茂らせている様子は、遠目からでもわかり現在でもランドマーク的な存在でした。06/6/3


信太森葛葉稲荷神社

安陪晴明の葛葉子別れ伝説で大変有名なお稲荷さんです。

近年の陰陽師ブームで参拝者が増えたのでしょうか?説明版が新しいようです。

神社の縁起は大変古く和銅年間には記録に登場する神社で、このお稲荷さんから西に「曽根・池上遺跡」などがあるので、私見ですが非常に古くから神域であったのでしょう。
朱が美しい境内
境内は清掃され美しく、クス の緑と鳥居の 朱 のコントラストが一服の清涼感を与えてくれる。
葛の葉稲荷のクス
(和泉市指定天然記念物)

このクスは四方に枝を伸ばして良く茂っているので、千恵(知恵)のクスとも呼ばれ、また幹が途中から二股に分かれているので夫婦クスとも呼ばれている。「案内版より」


幹が二股に分かれているのは既存の幹を何らかの事情で失った後、根本から新たな二本の新芽が出て成長したと推定されるとの事。

二本の幹をあわせた根回りは20m程度・単木とした場合の幹廻り9m・樹齢は700年前後と考えられる。


稲荷社らしくクスの根本にはお稲荷さんが御祀りして有りました。



この二本のクスが根付いた頃は鎌倉時代から南北朝時代に移り変わる時代で、武士達の哀れをたくさん見てきたのだろう。



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