三島神社の薫蓋樟(くんがいしょう)


全国的にも有数の大きさを持つ楠。
昭和13年に国の天然記念物に指定され、平成元年には「国際花と緑の博覧会を記念して、府民が投票した「大阪みどりの百選」の第1位に選ばれています。06/8/16


三島神社

三島神社はかつては山王権現社とよばれていたそうです。古街道沿いの曲がりくねった道沿いに三島神社は有ります、この辺りは太古の河内湖で有ったり、淀川の氾濫原であったりしたでしょうから、肥沃な土地で有ったのでしょう。
今では回りに大きな建物が出来て、この楠が視認できない方向が有りますが、その昔はさぞかし遠くからも見えていたので、京と浪速を上り下りする旅人達の目印になっていたでしょう。
1000年の迫力

幹周12.5m 樹高約25m 推定樹齢1000年
その幹は深く刻まれた皺で覆われて神さびていました。
木の根元には左少将千種有文の歌で
村雨の雨やどりせし唐土の 松におとらぬ楠ぞこのくす
 の歌碑が建っています。

国指定天然記念物

大阪府下には国指定天然記念物の樹木は、@能勢町野間の大ケヤキ、A堺市妙国寺のソテツ、B岸和田市和泉葛城山ブナ林そして三島神社の楠の4件が有ります。
樹皮は深く刻まれた皺で覆われています、まるで太古の恐竜の皮膚のようです。
磐の様な表皮

その表皮にはコケが生えていて、さながら 磐(いわ) を眺めている様な錯覚に囚われる。
千年近く生存してきた生命体はいわく独特の威圧感と存在感を持っていて、見ていると自然と畏敬の念が湧いてきます。
楠の実

推定樹齢1000年との事ですが、樹盛は盛んで訪問時には葉に実がたわわに成っていました。
この木が持つ 生存への強い意志 のような物を感じる。
社殿を蓋う樹冠

大きな木であり、写真に収めるのが難しい。
南よりの駐車場側から撮影しましたが、この写真は上下に分けた写真二枚を撮影後合成しました。

樹冠の広がりは30m近く有るのではないでしょうか?
衛星写真でも広がりを確認できます。
25メーターの圧巻

拝殿正面からの写真。
この場所に半時間ほど居ました、何かに似ている感じがしていたのですが、帰り際に氷解しました。
千手観音仏像を見た時の感覚でした。
訪問時に孫を連れたおじさんが来ていましたが、子供は木を見上げたまま5分程無言でいました、木の持つ力が凄くて、言葉が出ないのです。
高知の 杉の大杉 以来、久しぶりに 凄い 木に対面できました。
場所 大阪府門真市大字三ツ島1387




TOP・・・・・・・・CONTENTS


inserted by FC2 system