稗島のくす(ひえじまのくす)


大阪府天然記念物です、個人の邸宅内にある大楠で盛んに芽吹いていました。
06/8/16


稗島のくす
門真市中央を流れる古川に臨む稗島(ひえじま)のくすの木。近くに国指定天然記念物・薫蓋樟(くんがいしょう)が有り知名度は高くは有りませんが、高さが約10メートル、周囲約7メートルと堂々した巨樹であり、推定樹齢は約400年といわれている

薫蓋楠の知名度に隠れてしまい目立ってこそいませんが、大変に立派な楠であり、往古には薫蓋楠とともに旅人の目印になった事であろう。
大阪府の天然記念物
昭和45年2月20日、大阪府の天然記念物に指定されている。
京阪電車開通以前の明治の末頃まで、大阪への往来に通船を利用していた。このくすの木のあたりにはその乗船場があり、待合所、船宿などが立ち並んで当時はとてもにぎわっていたとか。

今では静かな住宅地となっていますが、古川の堤沿いに出来たので有ろう道は今でも車の往来が多く、かつて栄えた頃を偲ぶことが出来る。
樹冠

稗島(ひえじま)のくすもまた、樹盛が盛んでこの木より200メーター程北にある三島大橋の上から 盛大な樹冠 を確認できる。

衛星写真でも大きさがわかる。

堤根神社
稗島(ひえじま)のくすの西隣に堤根神社があった。
この神社にも いい楠 が有ったので思わず写真を撮った。

このあたりは肥沃な地味であり、また日当たりも良く、大楠が育ちやすい条件が揃っていたのであろうが、大楠を大切に育む地元の人の意識が一番の肥料となり大楠たちが天に向かって枝を伸ばしたのであろう。

巨樹が存在する在所(場所)はどこでも一種独特の柔らかい空気に包まれているような所が多い。




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