最近ひょんな事からペンタックスのデジイチを手に入れた。
いろいろと遊んでいる内に1960年代から1970年代に製造・販売された「オールドレンズ沼」と言うマニアックな蒐集癖にはまり二ヶ月で10個位のレンズが集合してきていろいろと撮影して楽しんでいた・・・
・・・と云うのはペンタックスの古いレンズで安価に流通している商品の中に硝子材に酸化トリウムと云う放射線を出す材料を混ぜて製造販売されたレンズがあり、今でもアトムレンズと称され流通しているとの事である。
またこのアトムレンズは非常に写りが良いとされていて世間にはまだまだ大量に存在している事などをネットで知った。
僕の集めたレンズの中にもほぼビンゴな物がある・・調べて見よう。


(財)高度情報科学技術研究機構が作成する原子力百科事典ATOMICAによると・・ICRP(国際放射線防護委員会)勧告(1990年)における一般人の線量限度は条件付きながら1mSv/年が限度とされている。
たくさん集めたレンズ・・γ線を放出していたらどうするか?・・難しい問題ですが計らない事には解らない・・リンクは(ATOMICA)へのリンクです。


測定方法 画像
レンズ前方(接触)
レンズ後方(接触)
レンズ後方 30CM
レンズ後方   30CM アルミ製箱収納状態

※これは裸の場合と数値に変化が無いのでやめた。


測定日2010年9月21日〜2010年10月3日バックグランド平均値0.065μSv/h(日毎測定の平均値) レンズ後方にてBG値とさほど変わらない物は測定せず。当方が所有するレンズについての測定であり汎用されるものではありません。
品名
製品ナンバー
画像 採取地 レンズ前方
(接触)
レンズ後方
(接触)
レンズ後方
 30 cm
100cm
最大年間線量
Auto-Takumar
1:1.8/55
366330
オークション 測定せず 0.068μSv/h 測定せず 測定せず
Super-Takumar
1:1.8/55
975054

追加

Super-Takumar
1:1.8/55
867257
某全国ネット
カメラ量販店
ジャンク棚
測定せず 0.073μSv/h


0.068μSv/h
測定せず 測定せず
Super-Takumar
1:1.8/55
4363572
オークション 0.255μSv/h 1.892μSv/h 0.144μSv/h 16.57mSv/y
SMC-TAKUMAR
1:1.4/50
7399175
某全国ネット
カメラ量販店
ジャンク棚
0.949μSv/h 6.346μSv/h 30cm_ 0.145μSv/h
60cm_ 0.078μSv/h
100cm_0.070μSv/h
55.59mSv/y
Super-Takumar
1:2/55
2118718

黄タクマー
オークション 0.226μSv/h 1.544μSv/h 0.142μSv/h 13.52msv/y
Super-Takumar
1:3.5/135
2479310
オークション 測定せず 0.071μSv/h 測定せず 測定せず
Super-Takumar
1:3.5/28
FATタイプ
1686331
オークション 測定せず 0.057μSv/h 測定せず 測定せず
Super-Multi-Coated TAKUMAR
1:3.5/28
4937833
オークション 測定せず 0.070μSv/h 測定せず 測定せず
Super-Multi-Coated TAKUMAR
1:3.5/35
6829421
オークション 測定せず 0.061μSv/h 測定せず 測定せず
比較用に測定した。

SMC PENTAX-A
1:1.4/50
1057605
某全国ネット
カメラ量販店
中古コーナー
測定せず 0.056μSv/h 測定せず 測定せず
比較用に測定した。

XRRIKENON
1:2/50
140092
オークション
測定せず 0.064μSv/h 測定せず 測定せず



どの部分からγ線が出てるのかな?

方法 画像 測定値(一年換算)
分解してみたSuper-Takumar
1:1.8/55
1718413
レンズ前郡を測定 0.067μSv/h
レンズ後郡の前部 0.0683μSv/h
レンズ後郡の後部(最後部レンズ)
星は最後部のレンズだった。
1.249μSv/h
1.249μSv/h×24h×365day÷1000=10.94mSV/y



詳しく計って見る。
横綱級との噂のあるSMCタクマー1:1.4噂通り写りはすごくいいです。 ←SMC-TAKUMAR1:1.4/50mm
はかる君の計測センサーの真上にレンズを載せて見ました。
BGの120倍超級やん・・
8.208μSv/h
8.208μSv/h×24h×365day÷1000=71.90mSV/y

まぃがっと。
レンズ後方(接触)
BGの97倍
6.346μSv/h
6.346μSv/h×24h×365day÷1000=55.59mSV/y
アルミホイルに包んで見た。
効果なし
6.424μSv/h
6.424μSv/h×24h×365day÷1000=56.27mSV/y
レンズ後方40cm
BGの2倍
0.134μSv/h
0.134μSv/h×24h×365day÷1000=1.173mSV/y
カメラにセットして見た。
BGの13倍
0.821μSv/h
0.821μSv/h×24h×365day÷1000=7.191mSV/y
レンズ後方100cm
BGのやや増
0.070μSv/h
0.070μSv/h×24h×365day÷1000=0.6132mSV/y


測定結果はネットで調べた内容をトレースするものであった。
予備知識の無い時に「写りが良いな」と思ったレンズはずべてビンゴでしたね、線量についてもいろいろな見解があってこのレンズを「使うか・使わないか」は判断が難しいところですね。
ただメーカーはこう云う事実[文部科学省ホームページヘのリンク]があったのだからコメント[ペンタックスプレスリリース」だけでは無くもう一歩、踏込んだ対策を講じてアナウンスする必要があるのではないでしょうか?



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